PROJECT-02
認知症に関与するマイクロバイオーム・バイオマーカー解析(PRISM)
認知症は後天的な脳の障害により認知機能が低下、患者の記憶を喪失させるのみでなく人格をも崩壊し患者の社会生活機能を喪失することから、超高齢化社会を迎えた我が国において先行して取り組むべき重要な課題のひとつです。近年、認知機能障害疾患を検出することができる血清中ポリペプチドや認知症発症と密接に関連する血清が見いだされ、新たな診断に活かされ始めていますが、簡易に計測できる血清バイオマーカーは限られています。そこで、本学 医療情報学部 教授 西平順は、国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)ヘルスケア創出研究統括監 山本(前田)万里との共同研究で、官民研究開発投資拡大プログラム(Public/Private R&D Investment Strategic Expansion PrograM:PRISM)事業(PRISM)の一環として、「認知症に関与するマイクロバイオーム・バイオマーカー解析」に関する研究開発を進めています。本研究では、健常者(未病者を含む)及び認知症罹患者の認知症に関わるバイオマーカーや遺伝情報、腸内マイクロバイオーム等を解析し、疾患に関連する細菌やバイオマーカー、認知症発症と深く関わる食品・食事を明らかにするとともに、早期発見法の開発や認知症予防のための機能性食品開発への応用を目指します。